スポンサーサイト

  • 2018.09.16 Sunday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    理学療法学科の学生さんへ〜知識では終わらない大切なこと

    • 2015.02.01 Sunday
    • 14:41

    は〜るばる来たぜ!恵庭へ〜♪
    年明け1発目の講演活動は、北海道文教大学です。

    理学療法学科3年生約90名の学生さんに
    1時間半の講義をさせていただきました。



    今回のテーマは、
    「リハビリの先にある「niceなライフ」を想像できるPTになろう」



    理学療法士として障害のある子どもから大人までのリハビリをされていた
    横井先生にご依頼をいただきました。

    なんと、学生さんは今回で座学を終え、長期の実習が始まるとのこと。
    現場実習に向けて、机上では学べないクライアントの声をお話しすることになりました。





    さて、今回お話ししたポイントをご紹介します

    ・子どものころからリハビリを受けていた時、子どもならではの「動きたい」という思いが制限される
    ・大人も言わないだけで、ストレスを抱える=高齢者も事故に遭った人も一緒
    ・リハビリをしたら治るの??という疑問、リハビリに通うことで健常の友人とは違うという孤独感
    ・リハビリはクライアントにとっては「自分のできないこと」「思うように動かない体」を意識する時間
    ・クライアントは自分が一生懸命やっているリハビリが、
     自分の生活や生きることにどう結び付くか想像したい
    ・リハビリが、その患者の生活にどんな潤いを持たせるのか、想像できるのがプロ


    知識を学んだ学生さんにプラスアルファのアドバイス

    実は、体の構造、リハビリの手法を教科書でたくさん学んできた学生さん。
    体の動きやしくみ、治癒能力などの知識でリハビリの計画は立てられるでしょう。

    しかし、クライアントの思い、それを裏付ける生き方を無視した計画はひとりよがりなものになる。

    例えば、バリバリ働いていたサラリーマンが若くして脳梗塞になり半身まひになって
    リハビリを開始した頃に、「はい、これをやってください」と道具を机に置いたPT。

    それは、たくさんの小さな豆と空っぽの箱が一つ。

    つまんで箱に入れるというリハビリは、手や指先の機能を一定程度回復させる方法かもしれない。

    もし、私がバリバリ働いていてお得意先からも信頼されていたのに、
    仕事もできなくなり、ショックが消えていない状況で対面したのが豆であったら
    ただの豆なのに、涙が出てくるか、机をひっくり返したくなるだろう。


    治ればいい、ある程度回復すればいい…そんなんじゃプロじゃない。
    クライアントにとってこれからの人生があるのです。

    一緒に豆をつまみながら、クライアントの気持ちを聴いても良いと思います。
    リハビリの先にあるクライアントの生活を想像できるまで理解する努力が必要です。


    リハビリの先にある私のライフ

    私は、パソコンを使ったり、雪道悪路を車椅子で歩いたりするのに、
    体のバランスを肩や首で取っているため、そこが固くなって全滅したら座っていられなくなります。

    そのように、座ることにさえも少し気を付けて考えなくてはいけない私。

    でも、楽しみを見つけるとへっちゃら
    チェアスキーで体幹バランスを鍛え、次回はバイクに乗ることが夢です

    トイレでの立位や安定して座れることで、日々の生活を楽しむことができます。



    1時間の一方的なお話のあとは、学生さんからの質問タイム。

    お酒の話をいっぱいしたので、「好きな日本酒は何ですか?」という質問や、
    ネガティブからポジティブ思考の変化の話をしたので、
    「これからも挑戦していきたいことは何ですか?」といった質問をいただきました。





    先生とのセッションはより深いテーマにフォーカスが当てられ、
    特に「障害を受容する」「障害を受容していない」って何?
    というテーマが興味深い


    その時はお話しできませんでしたが、

    お母さんは始めからお母さんではない。
    子どもと向き合っていく中でお母さんになっていく

    お母さんは時に弱音を吐きたくなる
    お互いに齢を重ねるにつれて子どもとの関係も変わっていく

    と少し似ています。

    お母さんという言葉を「私」、子どもという言葉を「障害」「病気」に直します。



    リアルという車いすバスケの漫画のお話をさせていただきました。

    障害の受容、世間の見方、家族の関わり、友情…様々な描写がされています。

    横井先生が「障害を受容するとかしていないとかは、専門家の一方的な見方」
    と指摘されていたように、障害との向き合い方の変化のスピードは人それぞれ。
    そして、進んだり、戻ったり。
    そんな時に「リハビリを拒否しているから受容していない」などと言い放つプロは、
    自分の計画が思い通りにならないことの言い訳。

    プロは、どっしり構えて、クライアントの気持ちをくみ取ってください。
    時に待つことや、背中を押すPTになってくださいね。


    ゼミ
    生とお茶会


    最後にはゼミ生とお茶会をしました。

    教室移動のためにいったん外に出て移動。
    雪で車いすが埋まってしまうため、男性軍が全部の道の雪かきをしてくれました


    ほんとにほんとに、必死に勉強している学生さん。
    でも、その知識が将来どうつながっていくのか、わからないと頑張れません。

    リハの先ならぬ、勉強の先に何があるのか??

    少しでもイメージがついたようです。


    これから実習、頑張ってくださいね。

    PR

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    << February 2015 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM